今回は筆者が3年前に購入し4年目も大活躍間違いなしの一生モノの傘「前原光榮商店」の傘を紹介していきたいと思います。
かっこいい紳士用の傘を探している人や、ビニール傘を卒業して良い傘を買いたい!と思っている人は是非御覧ください。
前原光榮商店とは?
「前原光榮商店(まえはらこうえいしょうてん)」といういかにもな名前の通り、創業は昭和23年(1948年)と老舗中の老舗。
工房は浅草・蔵前・新御徒町近辺に構えており、日本の職人さんが毎日1本1本丹精込めて作り上げているメイドインジャパンにこだわっている傘メーカーなんです。
また前原の傘は日本の天皇一家、いわゆる皇室で用いられる傘として採用されているというのは有名な話です。
「皇室御用達の傘を我々庶民も使えるの!?なにそれめっちゃほしい!」というのが筆者がこの傘を買おうと思った最初の動機です。笑
1本の傘の価格としては高級で、長傘なら2万〜3万ほどします。ビニール傘何本買えるんだ!ってかんじですが、破損したときの修理や骨組みの交換等を行ってくれるため、丁寧に扱えば一生モノの傘として大活躍してくれます。
一番定番は16本骨の傘
前原の傘はメンズ・レディースともにたくさんの種類があります。
そのなかでも定番と言われているのはこちらの「TRAD-16(トラッド16)」というシリーズ
名前の通り16本の骨で構成された傘になります。
通常のビニール傘などで標準的に用いられる傘の骨の本数は8本のものが多いので、この傘はその2倍の骨で作られています。
たくさんの骨で構成されているのでその分耐久性が非常に高く、強風に煽られてもへっちゃらです。よくビニール傘で風に負けてひっくり返ってる人を見かけますが、この傘ではそう簡単にはひっくり返りません。(というかひっくり返ったら泣く)
骨が多いことにより、開いてみるとなんとも和な印象を与えてくれます。
親骨の長さ(ハンドルを含まない傘の長さ)は60cmと意外とコンパクトなのですが、骨の数が多いので開いたときにより真円に近くなり、見た目以上に雨をカバーしてくれるのも特徴です。
(参考:ビニール傘.comさんのページ)
組み合わせが自由なセミオーダー形式
前原の傘はお店で購入するときは
- 傘の生地(柄・色)
- ハンドル(手元)の素材
を選ぶ、いわゆるセミオーダー形式となっています(一部既製品として売られているものもあり)。
生地は色や柄は種類が豊富でかなり迷ってしまいますが、筆者はこの「ブルーグレー」に惹かれました。青とグレーの中間のような淡い色がカジュアルでもビジネスでもバッチリマッチするので大変気に入っています。
またハンドルの素材選びですが、ここをどうするかで傘の値段が決まります。
スタンダードなハンドルにすれば2万程度、リッチなハンドルにすれば3万超えにもなり得ます。
しかしながら、生地の張替えなどの修理時にははハンドルから上を交換することになるので
一番長い付き合いになる部分でもあるのでじっくり考えたいところです。
筆者のハンドルは「楓」という木の素材でグレードとしては一番低くスタンダードな素材です。
ただ筆者的に、この楓の赤茶色と真鍮の色合いにブルーグレーという3つのバランスが完全にツボにきてしまったのでこの組み合わせにしました。
楓はそこまで高級素材ではないのですが、使っていくと光沢感がでて経年変化も楽しめるハンドルで筆者はとても満足しています。
他にも素材は竹や牛革なんかもあり、この部分をどうするかで傘としての個性がぐっと変わります。
(参考:前原光榮商店手元図鑑)
錆びたり折れても交換可能
前原の傘が一生モノとして言われているのは、サポートも充実しているからです。
2万を越える傘ですから、もし破損してしまったり折れてしまったときに修理してもらえるのは非常にありがたい。
メニューもかなり豊富で、ほぼほぼどんなシチュエーションで壊れてしまっても相談すれば直してくれそう。
例えば生地の全張替えは6600円でできたり、骨の交換は2200円だったり
筆者の愛用しているこの傘は今年で4年目で結構使い倒しちゃっていて、サビがでてきてしまっています。
この場合だと骨の交換と生地の張替えで約9000円かー。
ハンドルはいいかんじに経年変化もしてきているのでこのまま育てたいところ。
修理は工房への持ち込み以外にも発送での全国受付も行っているそうです。これは遠方のひとでも嬉しいサービスですね。
そろそろ修理お願いしようかなー。
高級傘を持つことによる心の変化
傘で2万は高い!と思われるかもしれませんが、筆者も最初はそう思っていました。
しかしビニール傘だとしょっちゅう忘れたり壊れたり、外出中に突然雨が降ってきて急遽コンビニで買ったりで年間5本くらいはビニール傘を買っていたんですよね。
1本500円と仮定すると年間2500円です。これを長年続けていると前原の傘が買えてしまうんですよね。
筆者はこのよくわからない理屈を大学時代に考えて、自分に言い聞かせてこの傘を買いました。
使ってみて気づいたのですが、高い傘を持つと気持ちが引き締まるんです。雨も楽しみになるので、朝起きて雨が降ってても
「よし、今日はこいつの出番だな」
とポジティブに捉えることができるようになりました。
これってすごい良いことだと思うんです。
また、盗まれまいと常に肌身離さず持ち歩くようになるので(コンビニの傘立てなんか厳禁)意外とズボラな筆者でも一度も危ない目にもあっておりません。
なんというか、良いモノを持つと少しずつですが
自分も良いモノに相応しい男になれているような気がする。
この傘に限った話ではないかもしれませんが、そういう気持ちにさせてくれるのがこういった高級品を持つことの魅力なのかもしれません。
まとめ:ビニール傘を卒業しよう
さて、いかがだったでしょうか。
今回は高級傘の代名詞ともいえる前原光榮商店の傘を紹介しました。
この傘を持つことで、1ランク上の大人になったような気になれるという
値段を越えた魅力があるんだということが伝わったなら嬉しいです。
ボロボロのビニール傘を使い続けている人や、ビニール傘を卒業したいけどどの傘がいいかわからないという人は是非参考にしてみてください。一緒にビニール傘を卒業して充実した生活を送りませんか?
PS:オンラインでも買えます
お店が遠いという人でも大丈夫。オンラインストアがあるのでそこでオーダーをすることができます。