この記事では今年こそバブアーオーナーの仲間入りを果たしたいけど、ビデイルとビューフォートどっちにしたら良いか決められない!というあなたへ最後のひと押しをできればと思い書きました。
目次
バブアー・ビデイルとビューフォートの主な違い
さすがにこの記事にたどり着いたあなたはバブアーってなんぞやってことはご存知かと思いますので割愛します。
今やメンズアウターで大人気のバブアーのオイルドジャケットですが、その型は様々。
「ビデイル」・「ビューフォート」は2大定番といっても良い人気シリーズです。
これら2つの主な違いについて下記にまとめてみました。
ビデイル | ビューフォート | |
---|---|---|
着丈 | ショート丈(お尻が半分隠れるくらい) | ミドル丈(お尻が全部隠れるくらい) |
裾 | リブ仕様 | ナイロン(マジックテープ)仕様 |
裾背面 | サイドベンツ仕様 | ゲームポケット仕様 |
裏地 | 腰のあたりまでチェック。それより下はナイロン | 全面チェック |
着用されていたシーン | 乗馬用 | 狩猟用 |
と、こんな感じでしょうか。
一番大きな違いとなるのは着丈でしょうか。ここが違うとシルエットに大きな差がでてしまうので、ここで迷っている人が多いかもしれません。
それ以外は、細かなディティールの差なので正直どうでもいい人は気にならないかも。
ですが、筆者が最も考えてほしいポイントはズバリ「着用されていたシーン」つまり背景をたどってみることです。
決断のポイントを一つ言います。
起源を理解して自分が着ているシーンを想像して決めろ!
バブアーは創業1894年と、私達が生まれるずっとずっと前から存在しています。
そもそもビデイルとビューフォートは、もとを辿れば着用シーンを分けて作られていました。
今ではファッションとしてどちらも街着として流行しているため、シルエットやら色やらで迷ってしまう。であれば、一度起源を考えてみましょう。
ビデイルは乗馬用
まずビデイルは、乗馬用として着用されていました。当時はゴアテックスなんていう画期的な素材がなかったため、雨の中で馬に乗るとコットンが水を吸って体も重くなりパフォーマンスが低下してしまう。
そこで注目されたのが、コットンにオイルを含ませたバブアーのオイルドコットンだったということですね。撥水性が高いためパフォーマンスを維持できるととても重宝されていたようです。
馬に乗っているときは基本座っているので着丈も短め、裏地のネル生地が腰までしかないのもそのためで より身動きが取りやすいようになっています。
また後ろ着丈のサイドベンツも、スナップボタンを外すことで乗馬中は余計なたるみをなくすためのギミックとなっています。
ビューフォートは狩猟用
対してビューフォートですが、こちらは狩猟用に用いられていた所謂ハンティングジャケットです。
袖にはリブ仕様ではなく、ナイロン製のものがついている。ここが簡略化されているのはより腕の身動きを取りやすくするため。
またスナップボタンの代わりについている後ろ着丈のゲームポケットと呼ばれる貫通式の大きなポケットは、狩った獲物や薪などを入れておけるように作られています。その関係で着丈も少し長めになっているということですね。
狩猟中に傘なんてさしてられませんから、当時はかなり重宝されていたことでしょう。
どっちの自分がかっこいいか
さあそれぞれの着用シーンを超ざっくり説明しましたが、いかがでしょうか。
つまり筆者が言いたいことは、「どっちの自分がかっこいいか」ということです。
馬にまたがっている自分と、狩猟をしている自分
暴風雨のなか颯爽と馬と駆けている自分と、猟銃片手に森で獲物を狩っている自分。
どちらがかっこよいかで選びましょう。
ここまで来るともうロマンで選んでしまって良いと思います。だって街着として着る分にはそこまで大きな差は無いですから(結局かい)。
細かいディティールの一つをとっても、そのモノの背景を理解していることでより愛着もわきます。
なんなら、バブアーを着てしまっている以上 雨の中傘をさしているとなんだか負けている気分にすらなってしまいます。笑
そんな筆者はというと、数年前まではビデイルを着用していましたが サイズ感がもう少し大きい方がいいなという気になってきたので
新しいサイズを買うタイミングでビューフォートに乗り換えてしまいました。
その時もすごい迷ったんですが、この理論で考えた結果
ハンティングしている自分のほうがかっこいいと思ったのでビューフォートを選びました。笑
この記事にたどり着くくらい迷っていた方は、ぜひ参考にしてみてください。
それでは。
今回紹介したアイテム
ビデイル
ビューフォート