もう季節は完全に夏。
今年もユッタニューマンの季節がやってきましたね。
と喜んでいるのも束の間。梅雨の時期によくある予測不可能なゲリラ豪雨に見舞われ、一度ずぶ濡れになってしまったのです。
今回はそんな濡れてしまったユッタニューマンをメンテナンスする方法をご紹介したいと思います。
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なぜメンテナンスが必要なの?
ユッタニューマンのサンダルは、ご存知の通り本革でできております。
そのためジャンルとしては「サンダル」ですが、扱いは「革靴」と同じようにする必要があるのです。
通常の革靴の場合、水に濡れたままの状態にしてしまうと
革が傷んでしまい靴としての寿命が縮んだり
革の表面とワックスの間に水分が閉じ込められてしまうことにより「銀浮き」といった症状になってしまったり
靴に良くないことが起きてしまいます。
ユッタニューマンのサンダルはレザーサンダルなので、これらの状態にならないよう
雨で濡れてしまった際にはなるべく早めにメンテナンスをするようにしたいところです。
ちなみに、水に強いリスレザーを使用しているパラブーツのシャンボードでさえ
雨に濡れた状態を放置してしまい、非常に見た目が残念な「銀浮き」が発生してしまったことがありました。
興味のある方はその奮闘記についてもぜひ御覧ください。
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ユッタニューマン アリスが雨に濡れたときのメンテナンス方法
それでは早速雨に濡れてしまったユッタニューマンのアリスさんをメンテしていきます。
使用するものは画像にもある
- ステインリムーバー
- デリケートクリーム
- コバインキ
- 必要に応じてシュークリーム
上記のものを使用します。
ステインリムーバーで表面の汚れを落とす
最初に使うのはステインリムーバー。
これは革の表面についてしまった汚れや、前回のメンテナンスで塗り込んだシュークリームやワックスなどをきれいに落とし
まっさらな状態にすることができる万能ケアアイテムです。
ユッタニューマンの場合は、直接素足で履くものなので 目に見えない皮脂や汗などが染み込んでいるでしょうし
雨にもさらされてしまっているので、非常に汚い状態。
ステインリムーバーをしっかりタオルなどに染み込ませ、全面を拭いていきます。
画像に映り込んでいるタオルの茶色いものは、レザーの色落ちなのか 足の汚れなのかは神のみぞ知る・・・。
足の甲が触れている革の裏面や、親指が当たる部分に塗り込むことも忘れずに!
デリケートクリームで革の表面を保湿
デリケートクリームは靴の表面に潤いを与えてくれます。
先程のステインリムーバーは強力な汚れ落としのため、塗ったあとはそれなりにパリッとした仕上がりになります。
この状態だとなんとなく革がつっぱっているような気がするため、筆者は念の為こちらのデリケートクリームも塗るようにしています。
塗る場合は、クロスにとって塗り込むのも良いと思いますが 筆者は面倒なので指で塗ります。
見た目はあまり変わらないですが、しっかり保湿ができているはずです。
指で塗ったあとは、余分なクリームをクロスで拭き取るようにしましょう。
足に当たらない部分は補色もしておく
足の裏があたるフットベッドの部分に色付きのシュークリームを塗ってしまうと、履いたときに足の裏に色がついてしまうので使用していませんでしたが
それ以外の甲や親指の部分のレザーにはブラックのシュークリームを塗り込んであげることで、補色とツヤを出すことができます。
これも面倒なので指で塗っていきます。
塗り込んだあとは、別途豚毛ブラシ等でブラッシングしていきます。表面のクリームを革に浸透することができます。必ずしも豚毛である必要はありませんが、程よい硬さがあるためおすすめです。
今回使ったクリームにはワックスも入っているので、しっかりブラッシングをするとこのようにいい感じにツヤがでてきれいに仕上がります。
これで終わりでも良かったのですが、少しこのコバの部分の色落ちが気になってしまったので
この機会にサイドの補色も行ってしまいます。
使用するのはブートブラックのコバインキのカラーはブラック。
このようにかんたんに塗ることができます。すぐ乾くので気軽に塗れます。
さあ、これで一通りの工程が終わりました!
まとめ〜夏こそ本格レザーサンダルを育てよう〜
今回はユッタニューマン アリスのメンテナンスをご紹介しました。
サンダルなので少し雑に扱ってしまいがちですが、その素材はデリケートなレザーなので
特に雨に濡れてしまったときなどはしっかりメンテナンスしてあげることが大切です。
こういったこまめな手入れをすることで サンダルの寿命を延ばすことができますし
とてもきれいに経年変化させることができます。
筆者のアリスは、今年で3年が経過しました。
基本的に夏にしか着用しないものの、3シーズンも履いていると完全に足型ができ
自分の足にフィットするまでになりました。
ここまで自分色に染まるととても愛着が湧きます。
色落ちが気になっていたサイドの部分も、コバインキでしっかり補色したのできれいになりましたね。
個人的には上出来でしょう。
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ユッタはとにかく何に合わせてもかっこよくキマるので、夏のコーディネートで非常に頼りになる存在ですよね。
もはや値段がサンダルのそれではないのですが、その分所有欲がすごいです。
夏って他の季節と比べてレイヤードとかもしづらいし、何より暑いのでTシャツ1枚とかで出歩くことが多くなってしまうのですが
サンダルの存在感と高級感がすごいのでシンプルなコーデででも自身を持って外を出ることができます笑。
これから4年、5年と経年変化を楽しみながら育てていきたい一足です。
今回紹介したアイテム
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